異文化チップとサービスの違い ─アメリカ美容院の洗礼から学んだ文化ギャップ─
◆ 前かがみシャンプーの洗礼!日本の美容院との違い
アメリカへ留学して少し経った頃、「そろそろ髪を切りたいな」と思い、近くのショッピングモールにある美容院へ出かけました。
日本の美容院といえば、丁寧なカウンセリング、仰向けの快適なシャンプー、終わった後の肩マッサージや丁寧な仕上げまで至れり尽くせりですよね。しかし、アメリカの街の美容院はまったく違いました。
シャンプー台に案内されると、なんと「前かがみにお辞儀をするスタイル」で洗髪がスタート。高級な美容院の事情はわかりませんが、少なくとも私が利用したお店では、日本のようにお辞儀スタイルで服が濡れないかヒヤヒヤする場面も(笑)。 当然、肩マッサージやカット後の顔・服についた髪の毛を払ってくれるような配慮もありません。
◆ 異文化チップが教えてくれた「サービスの境界」3回目に気づいた
料金を支払い、お店を後にしたのですが……ここで私は、ある大きな勘違いをしていました。
私は「チップは特別なサービスに対するお礼」と思っており、「美容院自体がサービス業なのだから、請求金額の中に当然含まれているはず」と思い込んでいたのです。そのため、1回目も2回目もチップを支払わずに、そのままお店を出てしまいました。(美容師さん、ごめんなさい!)
ところが、3回目に通った時のことです。 会計で渡されたレシートをよく見ると、署名欄のの上に「Tip: ____」という文字が……!
「あれぇぇぇ……! 美容院でもチップが必要だったの!?」
過去2回、堂々とチップゼロで出て行った自分の無知さに冷や汗が出ました。サービス対価の考え方が日本とは根本的に違うのだと異文化チップを知った瞬間です。
◆ 救世主は日本人美容師さん
その後、チップの計算ややり取りにどうしても馴染めなかった私は、Bellevue(ベルビュー)市内に日本人の方が経営している美容院があると聞きつけ、そちらに通うことにしました。日本の見本写真通りに仕上げてくれる安心感と、慣れた対応にとても救われました。
◆ 生ブロッコリーにびっくり!外食とチップのハードル
ちなみに、食事はどうしていたかというと、外食は基本的にお財布とチップのハードルが高く、ほとんどしませんでした(笑)。 学校がある日は、キャンパス内のビュッフェスタイルの学食を利用。ビュッフェならチップも要りません。ただ一つ驚いたのは、サラダバーに並んでいるブロッコリーもニンジンも、すべて「生」だったこと!バリバリと音を立てて食べるアメリカの食文化には、最後まで驚かされました。
レストランはおろか、カフェに一人で入るのも少し勇気がいり、基本的にはスタバやファーストフード店のようなチップ不要のお店ばかりを利用していました。

◆ 異文化の洗礼から学んだこと
留学は語学だけでなく、こうした「異文化の洗礼」を受けながら、日本の行き届いたサービスの有り難さを再発見する貴重な体験の連続でした。一方で、「明確な情報やルール(契約)がいかに大切か」を身をもって学ぶ機会にもなりました。
harmonia planetの理念である「人に優しく 情報に厳しく」。
相手への敬意や思いやり(人に優しく)を持ちつつも、仕事の基準や役割分担は曖昧にせず明確にする(情報に厳しく)。
異国の地で冷や汗をかきながら学んだこのバランス感覚が、今の私の教育体制構築支援やコンサルティングの根底にしっかりと息づいています。
また、最近では、海外からの旅行者が増え、日本の飲食店で提供される「無料のお水」や「おしぼり」に驚く方も多いそうです。 かつては、海外旅行者の中には「これも請求されるのでは?」と使わずに残す人もいたとか。 今では、日本のこうしたサービスの丁寧さが高く評価され、チップを求められないことにも驚かれると聞きます。 異文化の違いは、時代とともに受け止め方も変わっていくのだと感じます。





おもしろくよみました。うん十年前の海外旅行経験をおもいだしました。
何年間かの長期滞在でも気づかない・身につきにくい習慣はあるでしょうね、お互いに。今のように開かれてる世界でも、それぞれの文化理解は大事ですね。🐮🎶🐮🎶