【児童委員 役割 具体例】活動事例と主任児童委員の連携・子育て支援 No19
- harmonia77
- 10月10日
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<はじめに:地域の子どもたちの未来を守る「児童委員」のリアルな活動>
前回のブログ(No.16 https://www.harmonia-planet.com/post/chiiki-fukushi-minsei-iin)では、民生委員・児童委員の基本的な位置づけをご紹介しました。 民生委員・児童委員は、厚生労働大臣から委嘱され、それぞれの地域において、常に住民の立場に立って相談に応じ、必要な援助を行い、社会福祉の増進の役割を努める人です。民生委員は特別職の地方公務員(無報酬)として、児童委員を兼ねています。 児童委員は、地域の子どもたちが元気に安心して暮らせるように、子どもたちを見守り、子育ての不安や妊娠中の心配ごとなどの相談・支援を行います。今回は、この児童委員の具体的な役割と活動具体例に焦点を当て、地域の皆様との連携について詳しくお話ししたいと思います。
<主任児童委員の専門的な役割と民生児童委員との連携>
民生委員・児童委員の中には、主任児童委員という専門的な役割を担う方々がいます。 主任児童委員は、特に児童福祉に関する事項を専門に担当し、地区担当の民生委員・児童委員は、主任児童委員の活動を地域で補佐し、連携して支援を進める役割を担います。子どもや子育て家庭を支援する活動を推進する役割として、行政や学校、保育所など地域の中の関係機関と密接に連携し、様々な活動を推進します。 したがって、主任児童委員は、民生委員・児童委員よりも子どもに関する主たる活動を専門的に担う立場にあります。地区担当の民生委員・児童委員は、主任児童委員の活動を地域で補佐し、連携して支援を進める役割を担います。
<学校連携と子どもの見守り活動:児童委員の具体的な役割>
1. 入学式・卒業式/授業参観を通じた学校との情報交換 民生委員・児童委員は、担当地区の小中学校の入学式や卒業式に来賓として出席したり、学校の様子を知るために授業参観を行ったりします。 授業参観の際には、学校の課題や地域での子どもたちの様子、事故発生のリスクについて、先生方と情報交換・意見交換を行う重要な機会となります。先生方からは、「発達障害のお子さんが増え、一クラスで2~3名います」といった具体的な状況が伝えられたり、「給食費が支払えない子どももいます」など、子どもの貧困や就学対応がテーマに上がったりすることもあります。
2. 通学路の安全確保と下校見守り(具体的なエピソード) 日々の登下校の見守りでは、通学路の安全に関する話題が民生委員・児童委員間で多く共有されます。特に下校時には、学校から地域まで子どもたちと一緒に歩き、きめ細かく見守ります。 その際、子どもが通学路から外れていく、歩道でふざけ合って車道にはみ出す、高学年の子が低学年の子にランドセルを持たせてしまう——など、子どもたちの様々な場面に出会います。安全な登下校の確保は、児童委員の重要な役割であるという強い思いを持って活動しています。
<地域イベントへの参画と妊産婦・子育て家庭への訪問支援>
1. 地域イベントを通じた子どもたちとの関わり 民生委員・児童委員は、子どもたちが参加する地域のイベントにも積極的に参画します。 例えば、夏のラジオ体操、学校主催の地域美化運動、自治会主催のミカン狩りでは豚汁を作り、正月のどんど焼きでは甘酒(子ども向けにおしるこを作ったこともあります)を用意しました。これらの活動を通じて、地域の一員として子どもたちに寄り添い、交流を図っています。
2. 妊産婦・子育て家庭への訪問による早期支援 また、妊婦さんや出産間もない母親のお宅を訪問し、子育ての困りごとを伺ったり、家庭環境の確認も行っていました。 特に、虐待や育児放棄などのサインに注意を払い、懸念事項が見られた際には、主任児童委員や児童相談所に相談するなど、関係機関と連携して対応します。
3. 産後の不安への対応と保健師とのフォロー連携 例えば、産後間もない母親への訪問では、ご家族のサポート体制や、健診を定期的に受けられているか、生活状況などを確認します。市から提供された育児用の小物を配布することもあります。 「上の子どもの世話もあって大変」「夜間に睡眠がとれず不安」といったお話を伺った際には、市の保健師へ情報提供を行い、専門的なフォローアップへとつなげる形で支援していました。
<地域の子ども会活動の現状と新たなチャレンジ>
1. かつての活動の縮小と地域活動の課題 かつて、子どもに関する地域活動は子ども会が主体となって行われていました。自治会活動が衰退していく中でも、子ども会は頑張って活動を継続していました。しかし、徐々に活動範囲や内容が縮小していったという実情があります。 過去には、バス遠足、流しそうめん、お祭りでは手作りの子どもみこし、クリスマス会など——といった大規模な行事があったようです。私が地域で活動を始めた頃には、そのような活動も少なくなっていました。
2. 「英語で遊ぼう」:子どもたちの集いの場を創出 そこで私は、高齢者向けの「お達者倶楽部」と同じように、子どもたちが集まれる活動も必要だと強く考えるようになりました。「お達者倶楽部」の開始から2年半後に、子どもたち向けの**「英語で遊ぼう」**という会を定例で始めることにしました。この新たな地域でのチャレンジについては、次回のブログで詳しくお話ししたいと思います。
<最後に:子どもたちの命と未来を守るために>
このブログを執筆しているちょうどその頃、医療メディエーション協会(https://jahm.org/)主催の研修会『虐待の取り組みについての基礎知識』に参加しました。この研修の『虐待』と言うのは子ども虐待のことです。最近も暴力やネグレクトでの子どもの痛ましい死亡のニュースが後を絶ちません。**こども家庭庁の発表によると、1週間に1人の子どもが虐待により命を落としている現状があるそうです。**そして、虐待の内容では心理的虐待が60%、身体的虐待が23%、ネグレクトが16%、性的虐待が1%だそうですが、性的虐待は最も表に出にくいのでこの数ではないと推察されるとのことです。
こども家庭庁では「子育て世代包括支援センター(【20240104修正】子育て世代包括支援センター窓口一覧)」を推進しています。 「子どもは保護され、守られるべき存在」であり、子どもであっても一人の人権を持つ主体です。しかしながら、子どもが故に訴えるすべを知りません。もし保護すべきと思われる現場に遭遇したら、迷わず189(児童相談所虐待対応ダイヤル:24時間365日対応)へ電話しましょう。





ブログ更新のご連絡ありがとうございます。
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日本の将来を支える児童・子どもの生育環境に注視した施策が不足しているように思います。保育園の待機児童の問題は何年も前から解決していません。また、さまざまな理由で十分な食事が摂れない児童、給食だけが重要な栄養補給になっている児童が増えている(らしい)ことなどは悲しく思ってます。一朝一夕には解決しないかもしれませんが改善していってほしいものです。
民生委員、児童委員の方々が地域の住民のために動いてくださってることに改めて感謝の気持ちでいっぱいです。でも残念ながらそういった活動は私も含めあまり知られていないのが現状ではないでしょうか。
子供の虐待については、環境次第でいくらでも防ぐことが出来ると私も思います。私事ですが、子育て中は両親始め周囲の方々のサポートがあったから何とかやってこれました。全く孤立した環境での子育てでは自分も虐待してしまってたんじゃないかなと今でも思います。そういう意味では本当に大切な役割ですよね。